KO KIMURA – about your DJ Life

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KO KIMURA –  about your DJ Life

回答者 : KO KIMURA

 

Q1 : ギグのオファーを受けるのは何をポイントとしていますか?また決まったギグへの準備はどんなタイミングで始めますか?

DJをする事自体が職業でありつつまた趣味でもあるので、基本自分の音楽と合ってない音楽傾向のパーティーだったり、これは絶対辛そうな感じになりそうだなって思わない限りはどんなところでもとりあえずお受けして、かなり小規模なパーティーだったけどすごくいい内容だった、、、みたいなのまで逃さない様にしています(笑)

ギグへの準備は次の仕事は〇〇って事は頭には入れておきますが、それによって基本的に特別な事はギグの当日までする事はないです。特別な選曲だとか、VINYLオンリー的なセットの依頼の時には1週間くらい前からレコードを探したり特別なエディットを作ったりはしていますが。

Q2 : 選曲はどんな事を意識して行いますか?

自分はPCDJで基本、自分の仕事の範囲の90%以上をカバーできる音源は全部PCに入っているので、いつもは行き当たりばったりで目の前のお客さんやパーティーの雰囲気を見て、それに合わせて選曲しています。

基本的に自分が求めるグルーヴ感的なものを、どうやってお客さんを巻き込みつつ構築していけるか?ということメインで選曲しています。はじめに数曲かけてダンスフロアーに居るお客さんの状態を把握しつつ、出来るだけ自分のやりたい方向に持っていける様にその場で順番を考えて行きつつ、それでまた産まれる反応によってまた違う方向にも進めるという完全現場主義なので、パーティー前に選曲順を考えるという事は一切ないです。今夜はこういう方向に持っていけたらいいな、、なんていう漠然としたプランはもちろん持っておりますが。

Q3 : 具体的に選んだ音源(Vinyl、Deta、CDなど)を事前にどう取りまとめ準備しますか?また常に準備しておく音源とそのギグ用のものとの比率は?

以前は入荷日にレコード屋さんに行くという事が日課でしたが、今はデジタル音源オンリーでのPCDJですので所有している音源は全て現場に持っていきます。ギグ当日ギリギまでの時間の新譜漁りで得た曲を、基本手に入れた時系列で例えば”2021JAN#1”みたいなフォルダーを作り、その中で緩めの曲は上の方に。上げ気味な曲は真ん中に。終わりに近い時にプレイしたい曲は下の方に並べて一晩の擬似プレイリスト時なのを作り、新譜でそんなに印象のない曲でもその並べてる位置情報でだいたい上げ系の曲かそれとも緩い曲かとかの把握はできるので便利です。

また、曲名を覚えてないけどあの曲なんだっけ?って思った時に、一万曲以上入っているフォルダーの中を探すのは不可能に近いですが、その曲を手に入れた時期くらいは覚えているので「去年の秋くらいにもらったアゲの曲」とかなら9月とか10月のフォルダーのその曲が位置するであろうところを見るだけで簡単に見つけられるので超便利です。ジャンルでテクノ/ハウスとかでフォルダーを分けてしまうと直ぐにその各フォルダーが1000曲以上とかになってしまってスクロールダウンすら面倒になるので、あまりお勧めはできませんね(笑)

Q4 : 現在ギグに必要なツールは何になりますか?また自分だけの特別な手法、技術等ありましたらお教え下さい。

TRAKTORを使ってMIDIコンで操作しているので、現場にDJミキサーさえあればあとはなんとかなる感じです。なので自分が現場に持って行くものはPC、オーディオインターフェース、MIDIコン(TRAKTOR KONTROL F1、DENONのものを改造した自作4Ch操作可能なMIDIコン、専用APPが入っているIPAD)。ミキサーが4チャンネル以上インプットがある場合は、そこにプラスしNOVATIONのCIRCUITも持って行ってMIDIでTRAKTORとシンクして鳴らしてもいます。VINYLを持って行くと時はちゃんの自分用のレコード針、レコードクリーナー、スリップマットなども持っていきます。

Q5 : 当日はプレイスタート前どれくらい前に会場入りしますか?またスタートのトラックはどんなタイミングで何を思い決めますか?

基本DJの1時間から30分前には現場に入る様にして前のDJの人のDJを聞いたりフロアーの雰囲気を見たりして今日はどうしようかと考えます。もちろん前のDJの人の最後の曲は交代の時までわからないので、交代時15分前あたりから候補曲を五曲くらい選出しておき、前の人の最後の曲を聞いてその五曲くらいの中から一曲を選びます。

Q6 : プレイ中にどんな事を意識してストーリーを組み立てますか?

基本的に僕のDJの流れは起承転結がある流れなのでそれに合わせて行くだけなんですが、前のDJの流れやお客さんのノリによって結構変わります。反応がないのに自分だけアゲてても全く面白くないので、やはりある程度お客さんに歩み寄りつつ、でも出来るだけ自分の趣味に近い選曲が出来るように試行錯誤しながら自分のプレイ時間を構築して行く感じです。選曲の組み立ては基本グルーヴ感重視で、お客さんのテンションをどうやって上げたり下げたりするかを考えつつ曲を選びます。歌ものをとかをかける時は歌詞やその曲が誰の曲なのか?とかもMIXする理由になっていましたが、2021年の今現在は歌ものらしい歌ものをかける事はほとんど無いのと誰もが聞いたことがあるヒット曲をかけることもないどころか「基本一曲も知らないであろう」ということを前提にDJしているので、基本”ノリ”重視で選曲しています

Q7 : プレイ中に自分とフロアの歯車が合わないと感じた事はありますか?その時はどう組み立て直していきますか?

常にその辺りには一番気を使っているのでだいたい合わせ切りますが、たまにどうしても合わない時は割り切って自分の趣味の選曲でも割とテンションの低い方向で自分の趣味をわかってくれる人中心にだけDJすることでやり切ります。そういった時にテンションが低い方に一度持って行くと、そこから上がって行くに従って付いて来てくれる方も増える気がするので結果いい方向に立て直せることが多いです。辛く感じたところでいきなりウケ狙いの曲をかけてしまうと、そのあと続かせるのがかなり辛くなるのでやらないほうがいいかと。また、無理に自分のしたくない曲をかけて喜んでもらっても自分が楽しくないのと、「あの時の選曲が良かったのでまたあの選曲をお願いします!」なんて仕事が後で来ても全く嬉しくないのでそんな時は自分の個性を守るという意味でもあまり無理してお客さんに合わせる必要はないかと思います。

Q8 : 終わったプレイをチェックしたり、良かった繋ぎを次のギグに活かしますか?

一期一会的な感じで毎回のギグを楽しんでいるので、前のギグの良いか悪いかはあまり次のギグに影響はしませんし、実際場所や客層が変われば全然出来ることも変わるので前のギグが良かったとしてもそれを次に活かす的なことはあまりないですね。今のご時世だと、レギュラーのパーティーでも隔月開催になってしまって、それだと自分のかけたい曲が前回と、まるまる全部今月の新譜に入れ替わってしまうことが多いので余計にその要素が高いと思います。

Q9 : 自ら良かった思えるプレイには具体的にどんな事がありましたか?またプレイする喜びを感じるのはどんな時ですか?

選曲の流れからお客さんの反応から、技術的レベルまで自分が素晴らしくいいDJができてると思った時には、鳥肌が立つほどかっこいい〜って思っていう瞬間を感じたり、常時いまかけてる曲の五曲先あたりまでどんどんと選曲の順番が浮かんで来て神がかり的に今日は超調子いいぜ〜ことがありますね。

Qおまけ : DJを続けるモチベーションをキープ/上げる為に何かしている事がありましたらお教え下さい。

常にいい曲ないかな?って新しい曲を聞いていると「これを早くお客さんの前でかけたい!」って思えますし、DJ機材等も色々いつも新しいものをチェックすることで「また今度はこれ使ってDJしてみたい!」って思うので、新しい物をチェックするのは僕にとっては一番のやる気をキープする要因になってます。そして常に自分の面白いことをやるというのが一番の特効薬ではないでしょうか。