回答者 : DJ WATARAI → in Japan DJ.net
Q1 : ギグのオファーを受けるのは何をポイントとしていますか?また決まったギグへの準備はどんなタイミングで始めますか?
ギグのオファーに関しては、スケジュールさえ合えば特に断ったりすることはありません。
準備に関しましては、基本普段からいろいろなギグに合わせた選曲やアイデアを少しずつためておいて、本番直前になんとなくセットの準備をする感じです。
Q2 : 選曲はどんな事を意識して行いますか?
その現場の内容や、お客さんの年齢層などを考えながら、DJ中にフロアの雰囲気で決めていきます。
Q3 : 具体的に選んだ音源(Vinyl、Deta、CDなど)を事前にどう取りまとめ準備しますか?また常に準備しておく音源とそのギグ用のものとの比率は?
僕の場合は、メインストリーム系のクラブイベントやラウンジ、またオールドスクール系のパーティが主な現場になりますので、おおまかに3〜4種類のクレート※を作っておいてその中から選曲することがほとんどです。
Q4 : 現在ギグに必要なツールは何になりますか?また自分だけの特別な手法、技術等ありましたらお教え下さい。
基本はPCとSERATO DJでプレイします。現場によってコントロールVINYLだったりCDJだったり、そこはどちらでもという感じです。
特別な手法かどうかは分かりませんが、僕の場合は1つのクレートに3000曲くらいの大きな流れのプレイリストを作っておいて、その時の雰囲気によって選曲していきます。
プレイリストも曲名やアーティスト名が分からなくなってもスムーズに選曲できるように、曲のキーやテンポが不自然にらならないように並べたり、グルーブやジャンル感などが合うように並べて作ってあります。
Q5 : 当日はプレイスタート前どれくらい前に会場入りしますか?またスタートのトラックはどんなタイミングで何を思い決めますか?
プレイ前は特に指定がなければ1時間前には入るようにしてます。スタートのトラックは前のDJの人の流れを汲んで決めます。
Q6 : プレイ中にどんな事を意識してストーリーを組み立てますか?
プレイ中は現場によって異なりますが、なるべく同じような雰囲気の曲が続かないように気をつけています。プレイ時間にもよりますが、ラウンジなんかではその場に合わせて一貫した雰囲気でプレイすることもあります。
Q7 : プレイ中に自分とフロアの歯車が合わないと感じた事はありますか?その時はどう組み立て直していきますか?
どちらかといえば噛み合わない時の方が圧倒的に多いです。いろいろな曲を試してみて、引っかかったところからまた流れを作っていきますが、大抵は上手くいかないことの方が多いです。何年やってもDJって本当に難しいです(汗)
Q8 : 終わったプレイをチェックしたり、良かった繋ぎを次のギグに活かしますか?
良かったギグのプレイリストを他の現場に活かして上手くいったことがあまりないので、あくまでその現場の雰囲気を見ながらプレイしていくライブ感を大切にしています。
Q9 : 自ら良かった思えるプレイには具体的にどんな事がありましたか?またプレイする喜びを感じるのはどんな時ですか?
やっぱりお客さんとの一体感を感じられた時が一番嬉しいです。
プレイを通してお客さんとコミュニケーションができている雰囲気がとても好きです。
Qおまけ : DJを続けるモチベーションをキープ/上げる為に何かしている事がありましたらお教え下さい。
モチベーションがなるべく落ちないよう常にその時自分がどんな音楽が好きなのか、どんな曲をプレイしたいのかを考えたり探したりしてます。ありがたいことに最近はMixCloudやSNSなど情報もたくさんあるので、いろいろな刺激に出会う機会も増えました。
※クレート : DJ用ソフトウエアSerato DJにおけるトラックを収納するフォルダー。1つのトラックを複数のクレートに保存する事も可能。